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シミ取り厳禁!①

紫外線と老化によって、年を重ねれば多くの方の肌にシミは出やすくなります。若い頃からシミに悩まされる方もいるため、シミを消したいと思う人の心理をついて、シミ取りの化粧品は山のように売り出されています。それを使用して満足されている方はともかく、化粧品では効果がないゆえに、皮膚科でのシミ取りを考えている方もいるはずです。シミで悩んでいる方には怒られてしまうかもしれませんが、私はシミ取りをあまりおすすめしていません。肌の状態をより悪くなってしまうことがあるからです。美肌を手に入れるための行為が逆効果につながる。

それを避けるには、無理にシミ取りをしない方がいいのです。これまでシミについていろいろなお話をしてきました。肌の奥にメラニン色素が沈着してできるシミは、化粧品では消すことができません。しかし、シミのある肌の細胞や組織をレーザーや薬剤で取り除いてしまえば、シミは消えます。それが、皮膚科などで行われているシミ取りです。ただし、そのとき肌の細胞は破壊された状態になります。つまり、バリア機能が完全に破壊されてしまうのです。バリア機能が失われた肌では、紫外線を受けると、防御反応によってメラニン色素がたくさん作られます。

肌の表面の防御がなくなったために、どんどん侵入してくる紫外線に対して、盾となるメラニン色素をたくさん作る必要があるからです。本来であれば、余分なメラニン色素は、肌の表面に押し上げられてアカと一緒に身体の外に捨てられます。ところが、シミ取りで細胞が破壊されているために、たくさんのメラニン色素は行き場を失って沈着し、新たなシミができやすいのです。それを防ぐため、治療の後に「紫外線を浴びないようにしてください」と医師はアドバイスすると思います。シミ取り後に、紫外線を避けて、肌の再生を待つことで、シミのない肌の実現は可能です。