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保湿、紫外線対策、生活習慣の改善だけを徹底しなさい!①

シミを生み出す細胞として、一般的には敵視されがちな色素細胞は、肌にとってはなくてはならない存在です。そんな色素細胞は、神経系の一種なので、周辺からさまざまな情報伝達物質を受け取っています。メラニン色素の合成を増やす、あるいは、減らすなどの働きも、周囲からの情報収集の結果として行われているのです。色素細胞へ送られる情報はいろいろあります。その情報に基づいてたくさんの伝令も出されます。紫外線を防御するため、メラニン色素を合成する。さらに、肌の土台となるスポンジの細胞を増やす。あるいは、免疫系の細胞を活性化させる。加えて、神経を成長させる指令など、肌の組織からどんどん伝令されてきます。

それはまるで、大繁盛のレストランの厨房が、次々に注文を受けるような感じです。その指令によって色素細胞は働く仕組みになっています。指令は、紫外線に関与するものだけではありません。肝臓や膵臓などに関係した情報によっても、色素細胞は影響を受けます。ちなみに、肝硬変を患ったときの黄疸は、色素細胞によって合成されたわけではありません。血液の赤い色を支える赤血球からできたビリルビンという黄色い物質が、分解・排泄されずに血中に増えて、それが肌の組織に沈着することで引き起こされます。

黄疸は、色素細胞に関係ありません。でも、伝令によって、身体のさまざまな影響を色素細胞は受けやすいのです。さて、そんな色素細胞を美肌作りに活用するには、どうすればよいと思いますか? ひとつは、強い紫外線を避けることにあります。強い紫外線は、色素細胞を活性化させますが、同時にダメージも与えます。身を守るために24時間体制でメラニン色素を作って疲れ果てると同時に、紫外線からの攻撃で色素細胞そのものが破壊されてしまうのです。強い紫外線は、色素細胞にとっても避けたい相手です。疲れた色素細胞に元気になってもらうために、肌の表面から栄養を届けるという考え方もあります。

たくさんの化粧水や乳液、美容液などがありますが、それらに含まれる成分は、色素細胞にとっては栄養にはなりません。それどころか、ゴシゴシと強い力ですり込むと肌の組織が破壊されて、色素細胞は緊急事態態勢になるために、シミもできやすい状態になってしまいます。化粧品では役に立ちません。色素細胞を保護する最大のポイントは、外部からの刺激を与えすぎないことに尽きます。肌の表面をカバーして、色素細胞に不要な指令が送られないようにする。つまり「保湿」です。余分な成分は不要です。保湿に役立つことだけを考えて美容液を活用するとよいでしょう。